中川 潔(安全安心株式会社)
労働安全衛生コンサルタントとして、業界問わず安全で快適な職場づくりをサポート。
安全衛生診断、現場指導や安全教育などを行い、企業の安全衛生レベル向上に努める。
安全色について
労働安全衛生コンサルタントとして、業界問わず安全で快適な職場づくりをサポート。
安全衛生診断、現場指導や安全教育などを行い、企業の安全衛生レベル向上に努める。
職場に潜む危険は、見た目では気付かないケースがあります。そうした危険場所・箇所等を色により見える化(可視化)することで労働者に危険を認識させたり、作業上の注意事項をわかりやすくして、安全を確保しましょう。
道路の信号や標識に赤・黄・青の使用が定められているように、日本産業規格(JIS)においても「安全色(安全を確保するために決められた色)」が定められています。これらの色は、注意喚起の表示や標識だけでなく、通路などにも使えます。通路の床の色が緑であれば、"安全" を示す安全通路と感じることができます。
また、ストライプ柄のトラテープも、同じように色が重要です。一般的な黄と黒のトラテープは危険箇所を示し、赤と白のトラテープには立入禁止の意味があります。ケースバイケースで使い分けましょう。
掲示物の色を決めるときに注意を要することがあります。例えば、ヘルメットや保護めがね着用(上図)などの指示を表す色として青色を使うことが多いのですが、図Aのように黒い文字を使用すると、読みにくくなります。このような場合は、図Bのように太い枠で囲み、枠線に色を付けるほうがよいでしょう。
転倒するおそれがあるなどの危険な場所には、誰もが感覚的に意味を理解できる色を使うことが大切です。安全色を活用して、労働災害を防止しましょう。