中川 潔(安全安心株式会社)
労働安全衛生コンサルタントとして、業界問わず安全で快適な職場づくりをサポート。
安全衛生診断、現場指導や安全教育などを行い、企業の安全衛生レベル向上に努める。
化学物質の保管・輸送時等の注意事項
労働安全衛生コンサルタントとして、業界問わず安全で快適な職場づくりをサポート。
安全衛生診断、現場指導や安全教育などを行い、企業の安全衛生レベル向上に努める。
化学物質には、化学反応を起こしたり、接触すると影響を与えたりするものがあり、これが事故の原因となる場合があります。例えば、水酸化ナトリウム溶液を飲料用のアルミ缶に入れた際、アルミと反応してガスが発生・膨張し、缶が破裂する事故が発生しています。
このような事故を防ぐには、ガラス製、金属製、樹脂製など、保存や輸送の際の容器の材質に注意することが大切です。さらに、小分けする、保管するなどの、取り扱う場面ごとの注意事項も理解しておく必要があります。それぞれの注意点を確認し、従業員に周知しましょう。
不要になった化学物質を下水などに流してはいけません。また、中和のため酸性とアルカリ性の物質を混ぜると、有毒ガスが発生する可能性があり危険です。廃棄の際は、産業廃棄物業者に処理を依頼しましょう。
化学物質の取り扱いや、保管、廃棄、輸送についての各注意事項はSDSに記載があります。事前に確認し、必ず指示に従いましょう。