中川 潔(安全安心株式会社)
労働安全衛生コンサルタントとして、業界問わず安全で快適な職場づくりをサポート。
安全衛生診断、現場指導や安全教育などを行い、企業の安全衛生レベル向上に努める。
個人事業者等の健康管理
労働安全衛生コンサルタントとして、業界問わず安全で快適な職場づくりをサポート。
安全衛生診断、現場指導や安全教育などを行い、企業の安全衛生レベル向上に努める。
働き方の多様化がますます進む昨今、個人事業者(フリーランスを含む)の人数も増加傾向にあります。個人事業者は、労働安全衛生法上の「労働者」に該当しないため、原則的には、同法の直接的な保護対象とはなりません。そのため、危険有害業務での健康管理だけでなく、長時間労働やメンタルヘルス問題への対策も個人で行う必要があります。
厚生労働省が「個人事業者等の健康管理に関するガイドライン」を策定していますので、個人事業者ご自身の健康管理の参考にしてください。
個人事業者等は、心身の健康に配慮した働き方、生活習慣の改善等への知識を深め、心身の健康の保持に努めましょう。自治体が実施するセミナーなどを情報源として活用することをおすすめします。
請け負った危険有害業務による健康障害リスクや健康障害防止策等(呼吸用マスクなど)の作業の注意事項を依頼主に確認しましょう。また正しい知識を持つために、技能講習や特別教育の機会に関する情報を依頼主から得るようにしましょう。
年1回、加入している「協会けんぽ」などの医療保険者が行う特定健康診査を受けましょう。その結果に基づいて保健指導も受けてください。有害な環境での作業に常時従事する場合は、特殊健康診断(有害物質による健康障害を予防するための診断)を受けましょう。
長時間の就業は脳血管疾患や虚血性心疾患の発症リスクを高めます。一般労働者の時間外労働の上限(以下)を参考に、就業時間を調整しましょう。
ストレスの原因やそれが心身に与える影響、心の健康について理解するとともに、メンタルヘルスについて日頃からセルフケアに努める必要があります。下記サイトにある「フリーランスの方のメンタルヘルスケア」などを参照してください。
長時間の座り作業や運転に従事するときは、これらの作業による腰痛を防止するため、作業姿勢の調整、椅子等の調整、適切な休憩の取得などに取り組みましょう。
自らが作業環境を管理できる場所で仕事をするときは、適切な作業環境を構築しましょう。
事務作業であれば、事務所衛生基準規則を参考に、適切な気積(空間の大きさ)の確保、換気の実施、適切な温度の維持、適切な照度の確保などを行ってください。
また、塗装作業における有機溶剤をはじめとするリスクアセスメント対象物を取り扱う場合は、化学物質へのばく露が最小限となるように作業環境を整えることが重要です。
健康は「いい仕事」をするための絶対条件です。ガイドラインを参考に、自らの作業環境や労働環境を見直し、健康管理に努めましょう。