災害発生状況の分析 vol.1~令和4年度 日本フルハップ災害防止統計資料より~
日本フルハップは、仕事に従事しているときのケガだけでなく、交通事故を含め生活全般のケガを補償対象としています。この度、令和4年度のケガの発生状況等についてまとめました。
今後、業種別、性別、年代別などのケガの発生状況を詳しく分析し、ケガの防止に役立つ情報をご提供してまいります。皆様のケガの防止にお役立ていただければ幸いです。
日本フルハップは、仕事に従事しているときのケガだけでなく、交通事故を含め生活全般のケガを補償対象としています。この度、令和4年度のケガの発生状況等についてまとめました。
今後、業種別、性別、年代別などのケガの発生状況を詳しく分析し、ケガの防止に役立つ情報をご提供してまいります。皆様のケガの防止にお役立ていただければ幸いです。
令和4年度全体の災害発生状況に関して、年代別図1、業種別図2、性別図3、業務中・業務外図4、原因別図5に災害発生状況(災害発生率・災害発生件数)の概要を取りまとめました。
年代別では70代、80代および20代の災害発生率が高く、業種別では農林水産、飲食店、サービスの災害発生率が高く、性別では男性に対して女性の方が災害発生率が高くなっています。
また、業務中・業務外では業務中に対して業務外の災害発生件数が多く、原因別では、転倒、交通事故、動作の反動・無理な動作の災害発生件数が多くなっています。
年代別の災害発生率は、全体で5.34%に対して、80代以上の災害発生率が7.53%で一番高く、次いで、70代の災害発生率が6.30%、20代の災害発生率が5.65%となっています。
業種別の災害発生率は、全体で5.34%に対して、農林水産の災害発生率が7.70%と一番高く、次いで、飲食店の災害発生率が7.51%、サービスが5.86%となっています。
※サービス:不動産金融、旅館・娯楽、理容・洗濯、自動車整備、医療、他サービス
性別の災害発生率は、全体が5.34%に対して、女性の災害発生率は6.14%であり、男性の災害発生率は4.97%となっています。
業務中・業務外の災害発生件数は、総数が23,221件に対して、業務中の災害発生件数が10,377件であり、業務外の災害発生件数は12,844件となっています。
原因別の災害発生件数は、総数が23,221件に対して、転倒の災害発生件数が6,363件と一番高く、次いで、交通事故が3,770件、動作の反動・無理な動作が2,809件となっています。
令和4年度災害発生状況の概要における特徴的な点に関するキーワードとして、「高年齢者」「女性」「業務外」「転倒」による災害発生を上げることができます。
これらのことから想定される災害発生の要因としては、歳を重ねるにつれて運動能力の低下が見受けられるため、段差がなくても、転倒による災害が発生する等の場合があると考えられます。
よって、災害発生の予防としては、日頃より運動能力の維持・向上に努めることが大切です。また、対策としては、転倒が発生すると予測される場所を特定するなど、職場や自宅など場所を問わず危険な場所をチェックをすると共に、段差や障害物があれば解消するよう修繕や整理をしましょう。